在宅医療
最近の在宅医療
2021.11.19
昔は、多くの家でおじいちゃん、おばあちゃんを自宅で介護し、看取ってきました。
時代の移り変わりとともに病院が充実する一方で、核家族化や女性の社会進出が進み、人生の最期は病院で過ごすのが当たり前となってきました。
ところが、最近、病院ではなく住み慣れた自宅で過ごしたいと希望される方が増えています。
しかし、ご家族は「自分たちに介護ができるのだろうか」「病状の急変時にはどうしたらいいのだろう」と、自宅療養ならではの不安があるでしょう。
患者さんも「家族に迷惑をかけたくない」という思いがあるでしょう。
現在の在宅医療では、かかりつけ医をはじめ、訪問看護師、薬剤師、栄養士、リハビリ療法士、歯科医師などの医療スタッフがワンチームとなって患者さんをケアする仕組みが地域ごとに整備されています。
そして、ケアマネジャーが中心となって介護スタッフや治療中の病院と連携して、患者と家族をサポートします。
また、家族の負担を軽くしながら、患者さんに安心して自宅で過ごしてもらえるように、患者さん一人ひとりに合わせたプランの提案もあり、在宅医療はオーダーメイドの医療ともいえます。
通院、入院に次ぐ、第三の医療である在宅医療。
これからの医療の選択肢として視野に入れてみてはいかがでしょうか。
【取材協力】福山市医師会 副会長/まるやまホームクリニック
医師 丸山 典良 先生